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ビジネスブレークスルーでボンド大MBA講師( http://j.mp/banLk4 ) /新卒でコンサル(ブーズ)⇒取締役として25歳でアルー創業⇒新事業立ち上げ /「人を巻き込む仕事のやり方」出版( http://j.mp/7b4PDE ) /研究対象⇒のめりこむ人・突き抜けた人・クリエイティブクラス・オタク・天才

2011年1月4日火曜日

本の紹介:リーダーは自然体


自分が読んだ本について、簡単ではありますが
記録を残していきたいと思います。

記録メモの内容はこの5項目です。
1. 自分がこの本を手に取った理由
2. この本をオススメするのはこんな方
3. 印象に残った箇所の引用
4. 目次の全体像
5. 読んだ後にすぐ実行してみたこと

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増田 弥生 (著), 金井 壽宏 (著)
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【1. 自分がこの本を手に取った理由】
2009年拙著出版の際にお世話になった金井先生が、
「引き出す役柄」を重視した試みとして出された本なので、
興味を持って拝読しました
●今、人材育成や組織開発の業界では「グローバル人材育成」が
大きなテーマですが、それに対して重要な示唆が得られるのではと
思いました
●今回の共著者である増田弥生さんのバックグラウンド(いわゆる
「ふつうの会社員」からスタートして、グローバル企業ナイキの
現地法人で経営幹部を務めるにまで至る)に大変興味を惹かれました


【2. この本をオススメするのはこんな方】
●「グローバル」「人材育成」といったキーワードに
関連したお仕事をされている方
●肩書きや役職上のリーダーではないが、リーダーシップを
仕事の中で発揮したい方
●リーダーシップの在り方についての考察を深めたい方


【3. 印象に残った箇所の引用】
本書の主役・増田弥生さんは、日本企業に「ふつうの会社員」
として就職し、いわゆる雑用仕事や秘書業務をこなした後、
海外営業、日米合弁企業の立ち上げ・撤収といった
ビジネス経験を積んだ。その後、人事の世界に入り、
リーバイ・ストラウス社(リーバイス)の日本法人に転職。
組織開発担当を経て、本社サンフランシスコで
グローバルリーダーシップ開発に携わった。
そして、シンガポール、再び東京と異動した後、
少しのブランクをおいて、アメリカでナイキ・アジア
太平洋地域本社の人事部門トップに就いたという
異色の経歴をもつ。(8項・9項)

増田さんの旅を特徴づけるキーフレーズを記しておくと、
以下のようになる。
・増田さん本人は、自分について、ふつうの人であるという
自覚が鮮明なこと
・ふつうであることと、大きな自信と柔軟さが両立するという
ことを教えてくれること(以下略)
(11項)

誰かが何かを語り、権力や権限や組織の仕組みによってではなく、
その人の語る内容や言行一致の行動によって、周囲の人が
「この人にならついていってもいい」と思って喜んで
ついていったとき、社会的影響力としてのリーダーシップは
存在します。(14項)

(*リーバイス日本法人の面接官から言われた内容として↓)
「私たちが探しているのは、人事に詳しい人ではなくて、
ビジネスを理解していて、なおかつ異文化間ビジネスの
経験がある人です。組織開発に携わる人材には、人事の経験より、
ビジネス現場での経験があるかどうかの方が大事なのです」
(55項)

リコーに採用された増田さんは、雑用仕事にもくさらず、
新聞記事の切り抜きではさっそく自分なりの工夫を始める。
その仕事に意味を見出し、三ヶ月後には「月報」を出し、
やがて「資料スペース」をつくるに至る。
これは自らのイニシャティブに基づいて行動し、社内に
新たな動きを生み出し、そこから何かが変わったという経験、
リーダーシップへの入門である。(59項)

(*リーバイス本社における面接官の質問↓)
「現存する組織開発理論のうち、あなたがよく使うものを三つ、
要約して説明し、過去一年間にあなたがそれらの理論を
当てはめて実現した組織開発の実例を具体的に述べなさい」
(中略)
わからないことはわからない、答えられないことは
答えられないと、同じことを繰り返しました。
ただ、それだけだとまずいので、面接官から質問された
内容によっては、「その質問にはうまく答えられないけれども、
こういう話ならできます」と話題を変え、何か自分にも
話せることを懸命にしゃべりました。(78項・79項)

私がリーバイス本社にもたらすことができる付加価値、
私がサンフランシスコにいる存在意義は、少なくとも
三つありそうでした。
一つは、現地採用者の視点をもっており、カントリーの
事情がわかることです。
(中略)二つ目は、ビジネスがわかることです。
(中略)三つ目は、日本人らしさを生かすことです。
(90項〜92項)

あるとき、英語ができないことを言い訳にしている
自分がとても恥ずかしいと思えてきたのです。(95項)

その日、なんとなく観光気分で博物館に足を向けた私は、
展示資料を見て、太平洋戦争中、日本軍がシンガポールを
占領・統治していたことを恥ずかしながら初めて知りました。
(中略)なんて厚顔無恥だったのだろうと思った私は、
シンガポール人の同僚のおじいさんやおばあさんを訪ねて、
日本軍統治時代の話を聞かせてもらいました。(110項)

(*ナイキでの面接において)
私はチャーリーに「もしもこの地球上からナイキという
会社がなくなったら、人類は何を失いますか」と尋ねました。
ナイキに受け継がれ、役員・社員に共有されている価値観、
ナイキの存在意義を聞き出したかったのです。(136項)

グローバルリーダーにはまず専門家としての
力が必要です。仕事が超一流であること、自分だけが
提供でき、どんな組織でもどこの国でも世界レベルで
通用する価値を持っていることが求められます。
人間力も欠かせません。誠実で、己をよく知っており、
言ったことは必ずやり遂げる言行一致を貫いてこそ、
フォロワーの信頼を得ることができます。(166項)

(*三年間のフリーター生活について↓)
増田さんご自身は、この時期を「キャリアの空白」とは
とらえてはおらず、「むしろとても大切なキャリアの
一ページだった」と回顧しておられます。(200項)

私は職制上のリーダーだったときも、自分についてきて
くれる人たちをフォロワーではなく、「リーダー仲間」
だと思って働いてきました。(217項)


【4. 目次の全体像】
はじめに(金井壽宏)
第一章 リーダーは自分の中にいる
第二章 新人でも「社長目線」で取り組む
 —お気楽OLのリーダーシップ入門時代
第三章 どこでも通用するプロになる
 —転身、専門性を磨いた時代
第四章 自分自身のリーダーシップを磨く
 —再び渡米、「筋肉」を鍛える旅へ
第五章 グローバル時代のリーダーシップ
第六章 リーダーとしてより良く成長する
終章 リーダーシップのベース:「自己理解」と「自己受容」(増田弥生)
注釈
解説(金井壽宏)


【5. 読んだ後にすぐ実行してみたこと】
●「英語ができないを言い訳にしない」のが大事だと思い、
英語の勉強の時間をスケジュール上、増やしました
●「リーダーシップ」について講師の仕事で話す機会が多いので、
まとめメモを作成しました
●増田さんの「質問(問い)」の観点が非常に興味深く、
ノートに書き留めました

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